2010年7月23日金曜日

ノルウェーはオスロの回想録

北欧と言えばフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの4カ国があたるらしい。

今までフィンランドのヘルシンキとスウェーデンのストックホルムを見てきた限り、伝統を残しつつ先進的な
気風が溢れる、清潔な都会を感じ北欧のイメージにピッタリだと得心していた。
が、ノルウェーのオスロも同じであろうという期待はすぐに崩れた。
北欧に入ってから見たことのなかった物乞いがいたり、街の角々には
臭気が漂っている。
北欧のどこでも見られた落書きは一際激しい。
実は僕はそんなオスロにホッとした。
確かにヘルシンキもストックホルムも滞在しやすかったし
とても便利だし気持よかった。

でも、なんだか作られた、汚いものを無理やりどこかに押しこんで隠した
そんな感じを拭えず、オスロに来たときには、やっと人間の匂いというか
温度が感じられた。

以前、乞食の街と揶揄されたオスロ。
福祉が進んでいる北欧のイメージとはかけ離れ
王宮前のベンチに座っていると物乞いが紙コップを持って
回ってくる。
その格差の背景には物価高があるのではないかと
単純に考えてしまう。
何しろ物価高の日本から来た僕でも昼ごはんに窮してしまったりするのだから。
物価高に恐れ慄き、外資ファーストフードのバーガーキングに
助けを求めるがごとく、一番安そうなチーズバーガー(ダブルではない)を二人で2セット買ったのだが
やはり1300円した。

浮浪者が多いためか、オスロ駅にはトイレが見当たらなかった。
北欧だけでなくヨーロッパは大概トイレは有料。
その有料トイレすら見つけることができなかったのだ。

そんなオスロもとてもバリアフリーだったりする。
駅もデパートも美術館も。
30キロ近いカートを轢く僕にとってはとても有難い。
それとオスロ駅には自動両替機があるのである。
これはびっくりである。ドルでもユーロでも
ノルウェークローネに変えてくれるのである。
日本も観光に力を入れるなら、これくらいのことは
して欲しいものである。

オスロからはコペンハーゲンへバスで。
バルト海からもスカンジナビアともお別れである。



1 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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