2010年7月15日木曜日

ワルシャワの幻想

数日前ワルシャワに着いた。
イメージどおり、駅は暗く構内も陰鬱で湿っぽい。

とうとう貧乏で不幸を象徴するワルシャワにやってきた。
ロシアに叩かれドイツに叩かれ、その昔はモンゴル帝国にも叩かれ
不幸に不幸を塗り固めてきた歴史のあるポーランド。
(カチンの森事件お見舞いツアー墜落事故)
(スターリンからの贈り物のビル)

治安も良くないと聞いていたが、2012年にユーロに加盟するため
警察が躍起になって治安維持に務めているらしい。

駅から宿までトラムで向かうが、その景色も
今まで見てきた、中国やロシアの都市と同様な
華やかさのない、パッとしない、晴れているのに
なんだかグレイな光景しか目に映らない。
と、思いきや宿があるセントラル駅の南側とは対照的に
北側に行くと、いかにも資本主義的なセンスの光景が広がっていた。
H&Mにカルフールにマックにバーガーキングにケンタッキー。
やはりこれだけ揃ってしまっていると、どこにいるか
わからなくてつまらない。

ワルシャワの観光地と言えば、世界遺産でもある旧市街。
2次大戦で一度破壊されたが、復刻されたらしく
エストニアのタリンの旧市街と見紛うほどの街並みだった。
これ以外でワルシャワには観光地はあれどパッとしない。
ゲットーの記念碑(世界遺産)やら蜂起記念碑やら
ショパンの心臓(ショパンは今年生誕200年)やら
コペルニクス像やら行ってみたところで「ふ~ん」って程度なのだ。


パッとしないけども、イメージの不幸そうな感じはこれっぽっちもなく
それこそ浮浪者や浮浪児の類もみられない。
物資も豊富で物価もとても安い。

遠藤ミチロウももう「メシ喰わせろ、メシ喰わせろ」とは歌わないだろう。

今からポーランドの内陸部に位置する、アウシュビッツにも程近い古都クラクフに移動する。
クラクフに期待。


1 件のコメント: