2010年7月19日月曜日

アウシュビッツ体験

アウシュビッツ体験

天気は晴天だ。午前中から気温は急上昇。
10時に出発したアウシュビッツ送りのバスは
予定通り1時間半くらいでアウシュビッツに到着した。

アウシュビッツ第1収容所は人でごった返していた。
すでにアウシュビッツ体験は始まっているようだ。

まずは、行列に並び英語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ポーランド語の選択を迫られ、残り少ない財布の中身を剥ぎ取られ、ユダの印のごとくステッカーを胸に貼り付けることを強要させられる。

頭にはヘッドフォンと首からは受信機を装着させられ、11時半になると同じ色のステッカーを胸につけた者だけが20名ほどづつの集団にまとめられて、ゲートをくぐり、一人の外国語を話す先導者に付き従って炎天下の中を歩く。

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入場は38ズオティ(1000円ほど)で、どれかガイドの言語を選んで予約しるシステムで、個人で勝手に行動したい人は15時以降なら無料らしいです。

アウシュビッツ第1はほとんどが写真や資料や遺留品などの展示が多いです。
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建物に入ると薄暗く空調もない部屋は暑苦しい。
その暑さの中で全く理解できない英語を聞いているのはもはや苦行以外の何物でもない。
眼に入るのは部屋いっぱいの髪の毛、部屋いっぱいの靴、部屋いっぱいのカバン、部屋いっぱいのブラシ、部屋いっぱいのメガネ。。。。もうここまで積み上げるとコンテンポラリーアートの類である。
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ガイドはここまでで、アウシュビッツ第2は無料のシャトルバスが30分おきに出ているので、勝手に観に行くことができる。ガイドがないので無料です。
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ぎゅうぎゅうのこれまた空調も何も無い無料シャトルバスに乗り込むと、そこはもうアウシュビッツに送り込んだ貨物列車さながらだ。
混み合ったバスがカーブやブレーキなどで傾いたときに、体臭のきつい外人さんが腕をあげて手すりにつかまると、僕の鼻先には気絶しそうなほどの匂いが襲ってくる。カーブのたびに恐怖を覚えつつ、混雑で体をかわせない僕は鼻先に外人さんの脇が直接接触しないことだけを祈る。
これはもう、ガス室に入れられた気分が体感できる。

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ユダヤ人はギリシャやイタリアなどヨーロッパ各地から集められ、水も食料も窓もない貨物車両にすし詰めにされ数日かけて送り込まれたらしい。
そして到着したのがアウシュビッツ第2。
やっとの思いで、すし詰め列車から出られた到着地。
その光景は、恐らく絶望の感情以外なかったのではないかと思うような景色でした。
悲しいほど蒼い空は、あまりにも空虚で何をぶつけても、無になってしまいそうで。



ここ数日、ゲットー記念碑やらシンドラー博物館やらナチス関連、ユダヤ迫害関連を見てきて、色々考えさせられ、色々な疑問が頭の中にできあがってしまった。

ナチスのユダヤ迫害の理由ってなんだったの?勉強不足でして。
もしかして、ユダヤ人を怖がっていたのでは?
その裏返しかもしれないけど、中東戦争やパレスチナ問題にしろ現在の紛争や戦争は常に根幹にユダヤがあったりして。ユダヤ人がいなかったらこれらの紛争戦争は起きなかったよな~と。100年後もしかしてヒトラーが再評価されるかもしれないって考えてしまうのは不謹慎なことなのかな。

もうひとつは、敗戦国であるドイツとニッポン。
アウシュビッツ・ミュージアムと同様なのは中国の南京大虐殺記念館になるだろうか?
現在その記念館を拡大しているらしいけど、今後中国が政治、経済、軍事で世界を牛耳るとき、歴史すらも変えられてしまうかもしれないなぁと。
過去の悲劇や反戦ではなく、プロパガンダ的な利用になってしまうかもしれないな。

現在ユダヤ人はドイツ人をどう思っているのか?他のヨーロッパ人はドイツ人をそしてユダヤ人をどう思っているのか?
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ま、炎天下の中、空調のないバスは事故渋滞でノロノロと帰っていくのであった。



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