シベ鉄生活 回想録
さてシベリア鉄道で、どんな生活を送っていたか。
ウラジオストックから6日間も列車の中で生活する。
最初ウラジオストクで乗り込んだとき、意外にも清潔じゃんと安堵の気持ち
を感じた。
が、ツーリスト用の1等車や2等車ではなく、生活者が寝起きする3等車は
、トイレはあれど、シャワーや風呂の類がない。
必然的に数日すると体臭で列車の中はキツい匂いで覆われる。
またウラジオストクとモスクワでは7時間も時差があるので
乗客も生活パターンが各々バラバラだ。
人によっては寝てばかり。人によっては呑んでばかり。
しかも3等車には食堂車などない。もし、食堂車などがあっても
貧乏だから食堂車で飲み食いするほどの金がないのである。
したがって、食べるものは車内で売っているカップラーメンが主食。
彼らロシア人は相当なマヨラーらしく、カップラーメンにマヨネーズを入れ
て食べている。
人によってはサラミやゆで卵をナイフで切っていれたりアレンジ。
僕らはというと、カップラーメンに乾パンに缶詰。
ウラジオストクからイルクーツク辺りまでは、30分くらい停車する駅では
、おばちゃんたちが食品を売りに来る。
例えば、トマトやキュウリ。パンや惣菜。
また駅のホームのキヨスク(日本みたいのを想像しないでください)で
ビールや缶詰やらスナック菓子なども売っている。
ちなみにビールは驚くほど安く、2.5リッターで120ルーブル。つまり360円ほ
どで買えてしまう。
結局、車両での生活は呑むか寝るかになってしまう。
しかしながら僕は、この機会を狙って古本屋で仕入れた本をとにかく読みま
くった。
シベ鉄で読破した本は
インドなんか二度と行くか!ボケ!! さくら剛
癒しのチャペル 辛酸なめ子
中学英文法を修了するドリル Evine
Piss 室井佑月
どうせダンスなんか観ないんだろ!? 乗越たかお
僕に踏まれた町 僕が踏まれた町 中島らも
4日目辺りから、明らかに空気の汚れで、咳をする人が増え、僕も喉に痛みを
感じ始める。
シベリア鉄道の3等車に乗る人は、覚悟して乗ってください。
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