2010年11月25日木曜日

ローランド君との出会い


ジロカストラ城からの帰り、サランダ行きのバスを道端で待っていると
黒のワーゲンのセダンで声をかけてきたのがローランド君だった。
運転してたのはローランド君の部下なのか年下の青年30歳そこそこ。
ローランド君と言うと、なんだかヤングでポップでみたいな感じだが
風体は、プロレスラーの蝶野さんみたいなイカツイ感じなのである。
サランダまでの1時間はあまりにも長い。
というのも、僕らの英語のボキャブラリーはもういっぱいいっぱい。
彼らは英語はとても流暢だった。
というのも、彼らは建築技術者(恐らく現場監督では)でローランド君は自

営業者で
海外にも行くことがあるという。
なので英語はもちろんギリシャ語とイタリア語も喋れるという。
そして日本にも仕事で一度行ったことがあるらしい。
ということで、日本語は喋れないまでも日本ブランドはよく知っている。
そのよく日本ブランド通のローランド君だが、
「これも日本製だ」と見せてくれた携帯電話はHTC製(台湾)だった。
こんなおちゃめなローランド君は、車を停めさせ店に入っていくと
ビールを買ってきて僕らに振舞ってくれた。
そしてこの車中で手に入れたブルーアイという歩き方にも載っていない
情報が僕らの行動を変更させた。
翌日お茶でも飲もうということで自宅の電話番号を聞いて別れた。
結局ビール付きで宿の前まで送ってもらってしまった。

翌日ブルーアイに行った後、ローランド君に電話してみた。
数分後ローランド君が待ち合わせのサランダのセントラルに車で
やってきた。
そしてイオニア海に面したカフェに向かった。
もう昨日の車内で話すことは殆どないし、英語のボキャブラリーも
尽きているが、仕事のことやお互いの国のことについて
ギリギリの英語で話し合った。通じているかわからんが・・・。

神戸は大都市なのか?と聞かれ、小さな都市ですよって答えたら
人口は何人くらいだ?って聞かれたので150万人くらいだって
答えたら驚いてた。
そしてアルバニア全土で300万人だよって。
そうだ日本て人口が多いんだよなぁ。全然意識してなかった。

アルバニアはあちこちで公共工事や建設工事が行われていて
さぞかし景気がいいんだろうなぁと思って聞いてみると
景気は悪く、政府の経済政策が悪く、まだまだ国民は貧しいらしい。
そういうローランド君は仕事は忙しそうでかなり富裕層に入るのだろう。
首都のティラナとサランダにマンションを持ち、車も持っている。
写真を見せてもらったが、美人な奥さんと可愛い7ヶ月の子供がいる。

僕らはエスプレッソ、ローランド君はエスプレッソマキアートを
飲み干し、明日はビールを飲もうと約束して、またローランド君に
ごちそうになった。

その晩の7時、約束通り宿の前にローランド君がやってきた。
彼の提案でサランダの城跡に行こうってことで車を走らせてくれた。
その夜景は、日本の夜景に比べたら光量不足ではあるが
この都市では一番の夜景に違いないことは確かだ。
サランダの湾が一望できるのだ。

その頂上にある高級そうなレストランに入った。
気になるところは、やはり食事である。
ここは僕がごちそうすると約束してたので、なんとか
高級なところは勘弁してほしいと願っていたのだが。
しかしながら、ローランド君は家に友達が来ていて
今日は家族でバーベキューパーティだという。
なので、僕らはコーヒーとケーキだけ。(地元のケーキらしいがこれが素朴

な感じで美味かった。)
ローランド君はトニックウォーターだけ。
結局アルコールなしで解散した。

もっと僕が英語が達者だったら彼は恐らく僕とビジネスをしたかったんだと

思う。
僕も英語が達者だったら、話に乗りたいのは山々である。

英語ができるとやはりチャンスは広がるのである。

それにしても人がいいローランド君であった。
ローランド君、ありがとう。

0 件のコメント:

コメントを投稿