2011年1月7日金曜日

旅人の僕らは親善大使

お祭りのせいか、ただの興味本位か、とにかく声をかけられたり
手を振られたり、手を合わせられたりと親善大使になったかのように
僕らは忙しい。
イランでは必ずといっていいほど、中国人か?と聞かれる。
その度にニッコリ笑って日本人だというと、握手してきたりする。
それは一般人だけに限ったことではない。警察官や救急隊員もだ。
確かにツーリストが少ない上に東洋人も見かけはしなかった。
ツーリスト全般に親切なのか、東洋人に親切なのか、日本人に
親切なのか、はたまた祭りの最中だから親切なのかは皆目わからない。

祭りであちこちでチャイや現地の料理など炊き出しをタダで配っている。
もちろん場所によっては行列が出来るほどで彼らはちゃんと
男子の列、女子の列と規律よく行列を守って並んでいる。
その行列を見ては、何を配っているんだろうと配布先をのぞきにいく。
すると、僕らを見つけた人たちと配っている人がこっちに来いと手招き。
行かなくても、なんと行列を無視してバケツリレーで僕らのところに
食べ物が回ってくるというシステムになっている。
(↑ 「はい、食べてね~」って感じで他人のバイクのシートに勝手に置かれてしまうので食べるしかない)
毎日タダで食べたのが、モスクめしだ!。
モスクが炊き出しの弁当を作ってタダで渡すもので、
モスクによって弁当の内容が違う。

基本的にご飯が主体なのだが、そのご飯がサフランライスだったり
お焦げがプラスされたり(イランではお焦げはゲスト用らしい)、
肉が入ってたり、レンズ豆が入ってたり、アーモンド片やピスタチオ片が
入ってたり、バリエーションは色々。
色もカラフルだ。
人とすれ違うと、持って行けと弁当を手渡される。
モスクの前を通るとまた渡される。
あっという間に夜ご飯と翌朝のごはんが調達できてしまう。
断っても手渡されてしまうので、食べきれなくなってしまう。
これにはさすがにたまらなくなった僕らは、配布所やモスクの前は
なるべく通らず、通るときも目を合わせずに足早に通り過ぎたりした。
それでも追いかけてきて渡されることもあったのだが。

ご飯やチャイだけでなく、お菓子やジュースまで配られるのだ。
しかもビニールに入ったジュースの容器にストローを刺して飲む
タイプのジュースに、不器用にもストローを刺せず何度も試行する僕を
見かねて、近くにいた祭りのための救急隊員が救急車から走りよってきて
僕のジュースにストローを刺してくれた。
点滴の袋に針を刺すかのように鮮やかな手つきだった。
こんなことで救急隊員を出動させてしまう僕は親善大使失格である。


てなわけで、とにかくツーリストか東洋人か日本人はVIP扱いなのである。

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