2011年1月7日金曜日

再びのインド

再びのインド(変わったのか)
インドは3年ほど前の猛暑の頃に来たことがある。
仕事の関係で10日弱しか滞在できなかったが、記憶は鮮明に
残っている。
やはり忘れられないのは名物とも言える空港到着時の客引き。
「フレーンド、リキシャのるかー?」「チープホテルあるよ」と
取り囲まれ腕を捕まれ、荷物に手をかけられる。
とにかくウザイ。
そして野良牛とその糞尿。
ヒンズーでは牛様はシバ神の乗り物なので神聖な生き物なのだ。
どこを歩いても野良牛が闊歩している。(写真は僕の宿の入り口)
既に懐かしいともいえるその思い出を胸に、イランからの飛行機で
客引きでうるさいニューデリーの空港に到着した。
外を様子を伺いながらEXITに向かう。
すると、素通り。ん?全然客引きがない。
どうしたんだろうか?客引きが全くないと、ちょっぴり寂しいではないか。
あまりの客引きの酷さに何か改正されたのだろうか?
と思ったが、たぶん、たぶん、前回の空港と違う空港だったのではないか?
そう言えば、以前より新しいようなキレイなような・・・。
ま、確かめてないのでどうだかわからずじまいだが。

相変わらずなのは、やはり野良牛君だ。そして格下の野良犬も
相変わらず多い。残念ながら見つからないのが野良電波である。
インドではさすがにWiFiは見つからない。
インドでは野良牛や野良犬意外にもけっこう動物があちこちに見られる。
例えばドブネズミ。駅構内や線路付近にも忙しそうにしている。
それに猿。
日本の動物園で見るよりはるかに見ていて飽きない。
彼らは自由を謳歌している。僕が見ていて面白かったのは
建築現場で人間が手作業で作っている建築物を手作業で壊していく
猿の行動だ。
ラクダもぶらぶらしている。
ちょっと郊外に行くとイタチやインコやリスもいる。
インドで今回気がついたのは、喫煙者が少なくなったような。
地元の食堂ですら禁煙の貼り紙を貼っていたりする。
見た感じ禁煙している人が少なく感じたのだが。
ヒンズー教ではタバコはOKだが酒はご法度。
でも、法律では禁じられて無く、製造もしてるし酒屋も存在する。
酒屋は高い権利金を払わないと営業できないからか
街の中にあまり見かけない。
が、ニューデリーの酒屋はとにかく儲かっているはず。
次々に客が押し寄せ、カウンターの中の店員はボンボンと
注文を受けたウィスキーやらワインやらのボトルをカウンターに投げる。
客はそそくさと帰る。
ここでやはり酒は隠してかえるのが不思議。
ちなみに客はインド人しか見受けられなかったが・・・。
これだけ客が来るなら権利金を支払っても儲かるのは想像できる。
鉄道も変わった。以前は外国人専用チケット予約センターに行く通路には
必ず「センターは閉まってる」とか「今日は休みだ」とかとうせんぼする
輩がいたりしたが、一掃されてた。
さらには以前は電車が遅れているのか、何番フォームに到着するのか
全然わからなかったのが、なんと電光掲示板が設置されているではないか。
ま、2時間3時間遅れるのは、相変わらずなのだが。
インドで食事というと、やはり手でカレーと米を混ぜて食べる。
しかし、地元食堂でもみんなスプーンで食べてる。
もちろん、手で食べてる人もいるのだが、スプーンで食べてる人が多い。
以前は手で食べるのが当たり前だったような気がするのだが・・・。

インドというと最先端の医療とコンピューターテクノロジー。
が、僕が接するコンピューターテクノロジーはなんとも古めかしい。
列車のチケット予約センターでは決まって懐かしいDOSの画面。ノスタルジー。
しかも、その情報はネットワークされていないのか、同じチケットを
申し込むのに対し、ある駅では予約できず、「他の駅に行って
予約しろ」と言われ渋々別の駅に買いにいくこともある。
もちろんその別の駅では同じDOS画面で列車の座席の満空状態を確認し
ブッキングするという同じ方法なのだが。
バラナシの駅で面白かったのが、予約センターに行くと
やはりそこも同様のDOS画面なのだが、コンピューターを目の前にして
検索というものをしてくれない。
例えば「12月28日の午後にカジュラホに行くチケットが欲しい。」と
ブッキングシートに書きこんで渡すのだが、これでは相手にもしてくれない。
乗車する列車が確定したものしか予約してくれないのだ。
列車があるかどうかすら教えてくれない。調べてくれない。
そしてインフォメーションに行くように高圧的に言われるだけだ。
インフォメーションに行くと面白い。
そこには一切コンピューターどころか電子機器がない。
オッサン一人と裏紙を使ったメモ用紙を置いたテーブルだけだ。
だがこのオッサンが凄い。
「いつ、どこに行きたいんだ?」12月28日の午後に
カジュラホに行きたいと告げるとメモ用紙に
いくつかの発車時刻と列車番号を書込み乗車時間まで書きこむ。
どうやら全部記憶しているらしい。
そのメモを持って先ほどの使えないオッサンの所に戻ると
やっと予約してくれるという少々疲れるシステムになっている。
インドのコンピューターテクノロジーは、インフォメーションの
オッサンの検索能力にはかなわないらしい。

とにかくワンダーランドインドの始まりだ。



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