2011年1月7日金曜日

イラン入り

イランという国のイメージは、やはり砂漠が多くて暑い気候で
反米で宗教に熱心で厳格なイメージ。それくらいのイメージしかなかった。

実は砂漠が多くて暑いというイメージは数年前に既に払拭されていた。
神戸のとある大学に通うイラン人の実家がテヘランで、彼は
砂漠を見たこともないし、暑くもないという話を聞いていたからだ。
ちなみにその頃の彼の悩みは、税務署対策であった。
日本で中古の医療機器を仕入れてはイランに輸出しており儲けすぎていたらしい。その傍ら日本からは月々11万円もらって授業を受けていたのである。

イランはトルコから陸路で入った。
イランに入るとまず気になったのは、人々の視線だった。
とにかく見つめられる。特に子供たちは、その好奇心を包み隠さず
直視してくる。恐らく東洋人など見たことがないのだろう。
きっと「この平べったい顔はどうしたんだろう?」とか
「新種の猿だろうか?あ、猿が笑った。」とか思ってるのかもしれない。
学生くらいの若い子で英語のできる人たちは気軽に声をかけてきた。
「何か手伝おうか?」と道案内をしてくれたり、バス乗り場を教えてくれ
一緒に乗ってくれたり。何度か市内バスに乗ったのだが
バスの運賃を支払ってくれたり、荷物を運んでくれたり。
(市バス会社の人も「ツーリスト、ウェルカム」と言ってタダで乗せてくれた。)
またバスチケットのオフィスを一緒に歩いて探してくれる若者が、
結局見つからず、わざわざ知り合いに電話して聞いてくれたりまでして
くれた。

テヘランでは日本語を喋れる人がたまに声をかけてくる。
バブル前後に日本に出稼ぎしに来てた人たちで、日本のことを
よく知っている。かなり日本語は忘れたらしいがたまにやってくる
日本人旅行者を捕まえては日本語を忘れないようにしているらしい。

けっこう発展途上国に行って、英語が喋れる現地人は怪しかったりし
特に日本語を喋れる日本人は要注意だったりするが、イランに限っては
その注意は必要無さそうだ。何より彼らは欲というものがあるのだろうか?
ま、それくらいお人好しだらけだ。


イランではホルモンが食べれると聞いていたので、ホルモン屋に
行ってみた。
テッチャンとレバーと心臓を頼んで串焼きにしてもらった。
なかなかイケル。


厳格なイメージのイランだが、どこまで厳格なのかがよく判らない。
イランは酒は持ち込みも販売も飲酒も禁止。ポルノも持ち込み禁止。
どうやら水着程度でもダメらしい。
ちなみに国境での荷物検査の際、リュックやショルダーバッグは
開封して検査されたが、全てのチェックをするわけでなく
怪しそうなものだけ、チェックしたり、聞かれたりしただけだった。
そして、男女は差別というよりどこでも区別されている。
例えば、モスクの入り口は別々。部屋も別々。
何かの行列も別々。そしてバスの車内も前半分と後ろ半分で
区切られている。
厳格と言えば厳格なのだが。。。

さて、こんなイランでダラダラの僕ら二人はどうなる?


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