2010年10月10日日曜日

西の最果て、取り残されたポルトガル

サンセバスティアンを後にし、サンティアゴで2泊して
西の最果てのポルトガルはリスボアにやってきた。
キリスト教三大聖地でもあるサンティアゴは
スペインの東から歩きやら自転車やら巡礼者が押し寄せる。
その割には全然観光化されていない街で、全てが古い。

ヨーロッパの各都市を周遊して旧市街などを見てきたが
どこも古くちゃんと手入れされ美しさを保っていたが
サンティアゴという街は、ただ古いだけ。といった風情で
壊れたら壊れっぱなし。塗装しなおしたり修繕したりといった
メンテナンスをしていない古さ。古いまんまなのである。

そしてリスボアにもそれと同じものを感じた。

ユーラシアの最果てであるポルトガルは、大航海時代に
全盛期を終えてしまい、その後の近代化にすっかり
取り残されてしまったような街だった。
街を走る車はもちろん最新車も走っているが、図鑑でしか
見ることのできないような車が現役で走ってる。
トラムも内装は木材、ボディは鉄板一枚で内壁に膝を当てて
外から鉄板を打つと膝に直接響く。
この街は他のヨーロッパとは異なり、スペインのアンダルシアと同じく
イスラム色も強い。さらにはブラジル人も多いらしく多国籍だ。

大変だったのは、道が覚えにくいというか、宿でもらった
ツーリスト用のマップが分かりにくいことだった。
マップ上のツーリストインフォメーションのマークである「i」が
でか過ぎて、その周辺に行ってもどこだかわからない始末であった。
さらに坂が多く曲がりくねっているので迷いやすい。
道理でこの国の車は小型車ばかりなわけだ。

天気を見計らってロカ岬へ出かけた。
ユーラシア大陸最西端である。
極東の果ての島国から船と陸路でバカバカしくもよくやって来たものである。

リスボア名物いわしの炭焼きも食べた。ファドも聞いた。(はしごして2軒目で寝たが)


バカバカしい旅は、これから東へと続いていく予定である。




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