メルズーガの宿はさすがに他の観光地の宿とは異なった。
それは他の日本人宿とも異なる。
何故なら、「砂漠まで徒歩5分」という環境で
マラケシュからもバスで12時間ほどかかる地で
よっぽど旅好きでないと来ないであろう場所だからではないだろうか。
そんな場所だけに、集まってくる旅人はみんな濃い。
たいがい世界中を旅してるツワモノが揃ってる。
もちろん留学途中のコや青年海外協力隊の休暇で来ている人もいるが、
みんな旅慣れててフランクでフレンドリー。
そんな中で際立って目立っていたのが
たけし君とこうじ君だ。
こんな名称は勝手に僕がここで付けただけであって
彼らは別にお笑い芸人でもなんでもない。
こうじ君はどこから来たのか僕は知らないが
たけし君は車でダカールを目指して疾走している
オタク然とした標榜の男である。
僕が気に入っている彼の語録は
「ここのハエは人懐っこいよね~」「日本の蚊はガッツがないよね~」
彼らのオチもないトークはみんな飽きない。
もちろんトークはみんなに向かって話している訳ではないのだが
自然とみんな聞き入ってしまうので、途中で質問したりして
オーディエンスとなってしまうのだ。
そのトークの内容はやたらと幅が広い。そして濃い。
しかも笑いが何故か挟み込まれている。
「小惑星探査機はやぶさ」
「リーマン予想」
「吉野家のコピペ」「アイラ島のウィスキー」
「鷲宮の消滅」「2Dが3Dに見える話」「イタ車の話」「サッカー中田」その他もろもろ。
守備範囲が広い。
と、一見興味が湧きそうもない話なのだが、彼らの話は
ついつい聞き入ってしまう話なのである。
お~い、たけし君とこうじ君、今は何処へ~?
どうも!かよです。ブログも書かれてたとは、恐れ入りました。この日記読んで、改めてあの宿でのことを思い出して爆笑したのと、なんとも温かい気持ちになりました。ほんっと面白かった~!あのタイミングでのりこさんの宿に泊まれたことに本当に感謝です。
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