アフリカ大陸に渡る前夜は、トレドのバルで
トルティージャやガスパッチョをいただきながら
シェリー酒で心地良くなっていた。
翌日トレドからアグレシラスへバスで1時間ちょっと。
そしてフェリーで1時間。
さらにバスで1時間弱でモロッコのタンジェに到着した。
もうここは完全なるイスラム世界。
早速食べた早めの夕飯は、昨夜とは打って変わって
モロッコ料理である。
もちろんイスラム圏では酒というものは売っていない。
それでもひたすら探して見つけてしまうのが
酒飲みというものである。
そこらへんの商店にいくら聞いても、ビールはおいてない。
食堂やレストランの類でもなかなかないのだが
通りかかったレストランにおいてあった。
後で精算してびっくりしたが、モロッコサラダと
モロッコスープが180円。ビール1杯が250円。
輸入品であるビールは高いのである。
さらに高いビールで肝を冷やして
どこか売ってないものかと探すとありました。
ここでは一番安いビール500mlで110円。
モロッコではレストランで清涼飲料水やビールは
やめておこうとルールを決めた。
モロッコに来る前に、インターネットで情報を集めると
「二度と行きたくない」とか「できれば通過することをお勧めします」
など酷評が多く、客引きがうるさかったり、偽ガイドの類が
多く騙されたりと、さんざんなイメージである。
僕の頭の中では、インドとどっちが凄いかな?
と戦闘態勢になっていた。
ところが、みんなフレンドリーだし客引きはほとんどいないし。
日本人観光客が多いのか、客引き以外の人や子供も
「ありがとう」「さようなら」何故か「頑張れ」と日本語で
あいさつしてくる。
市場やメディナと言われる、昔は敵が迷うように作った迷路のような
街で喜んで迷子になってみた。
本当に出られなくなる。気がつくと同じ場所に出てきたり。
迷路を楽しんで本当に帰りたくなったので、高校生位の少年を捕まえて
グランドモスクはどっち?と聞くと教えてくれ
後で心配になったのか、追っかけてきてグランドモスクまで
案内してくれた。
僕らの戦闘態勢は、すっかり拍子抜けであった。
きっとこの数年で、モロッコも変わったのだろう。
世界はアッというスピードで変化し続けている。
もはやブログで目にする情報は、古過ぎるのかもしれない。
これから深夜バスでカサブランカで乗り継ぎ内陸部のマラケシュへ向かう。
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