2010年8月18日水曜日

旅長ければ恥多し(パリからロンドンへバス移動)

旅長ければ恥多し(パリからロンドンへバス移動)

この数カ月、バスなどに乗ると右車線だったのが、とうとう左車線になっていた。
乗っていたバスはフェリーに乗ってドーバー海峡を越えると思っていたのが、電車に乗り込みトンネルでドーバー海峡を越えてイギリスへと運ばれてきた。

今回の旅でバスでの移動は3回目。最初はストックホルムからオスロ。2回目はオスロからコペンハーゲン。運行はスウェバスだった。
スウェバスはチェックインがなく、チケットさえあればそのままバスに乗り込めた。

しかし今回の運行はユーロライン。
乗り場に行くとチェックインが必要だった。(スウェバスでは不要)
チェックインの窓口は発車30分前にして、行列ができておりとても間に合わなそうな状況。

そこでチェックイン窓口ではなく、インフォメーション窓口に並んだ。
窓口の恐らくペルシャ系の入った可愛いお姉さんが対応してくれ、僕はチケット情報が入っているiPhoneを差し出した。そのiPhoneを受け取ってしばらくして、「プリントアウトしてないとダメだ」とのこと。
iPhoneだとeチケットのファイルをそのまま閲覧できないし、メールできたeチケットもWiFiが入らないと閲覧できない。なので「紙」が必要らしい。

もう時間がない。出発まで5分前。

ペルシャンのお姉さんは果敢に対応してくれた。
「PCからUSBでデータを渡せ」と、そしてプリントアウトしてくれチェックイン窓口と恐らく運転手にも連絡してくれた。

その間、フランス語が解釈できない僕らにアフリカ系の女性客が僕たちに英語で通訳してくれた。

そのバスは結局23分遅れで僕たちを乗せて出発した。


これでホッとした僕たちに、また降りかかってきたのはイミグレーションだった。
何しろエストニアのタリンに入って以来、一切のパスポートコントロールを受けてないのでパスポートにはEUのスタンプがない。ビザなしでEUに滞在できる90日間(シェンゲン協定)を越えて不法滞在できるってことでもある(この陸路での方法は、裏技かもしれない)。つまりユーロ圏にいつ入ってきたのか確たる証拠がないのだ。


最初にフランスの出国。荷物検査も難なくクリア。
が、バスの乗客の一人が荷物検査でひっかかったらしく、しばらくバスが出発せず、乗客はイライラ。
30分近くして、やっとその乗客が乗り込んで来た。
発車して1分もしないうちにバスは停まった。アナウンスが「パスポートコントロール」と流れると乗客からブーイング。みんな同じ気持だ。
続いてイギリスのイミグレーションである。

やはりチェックが入った。同じく相方もチェックが入ったが、ここは慌てず持参してたユーレイルパスを見せて難なくクリアした。
するとさっきと違う乗客が、また出てこない。
そしてみんなイライラするなか、1時間半後にパリを出発した後続のバスに追いつかれてしまった。
つまり定刻より1時間半遅れているということである。
この遅れは僕らの30分。フランスのイミグレーションの30分、イギリスのイミグレーションでの30分という三位一体の罪の上乗せサンドウィッチである。


その後運転手の気合とドライブテクニックと早く仕事を終わりたい気持ちが、ロンドン到着定刻より1時間遅れという30分挽回を果たしたのである。

乗客のみなさんごめんなさい。
助けてくれたみなさんありがとう。

あ、フランスの仕組みは弱者に冷たく、フランス人はとても旅人に寛容だと感じましたよ。

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