2010年12月10日金曜日

ハローシリア!Welcome to Syria !

中東のイメージがガラッと変わった。
とにかく人が親切なのである。
そして明るい。
中東というと、危ないとかテロとか戦争とかのイメージばかりだが
現地に着くと、そのイメージのかけらもなかった。

トルコからのバスで国境を抜ける。
シリアへの日本人の入国は難しいという情報を得ていたので
シリアポンドへの両替をしていなかった。
バスが首都のダマスカスに到着すると、すぐに現地通過を持っていない
僕らは困った。
そこに現地のオッサン登場。
そのオッサンは僕らにどこに行くんだ?セントラルか?
と聞き、セントラルに行くバスを他の人に聞いてくれ
そのバス乗り場まで連れてきてくれた。
そして「これに乗ったらいい」と言ってくれたが
僕らは「現地通貨がないので両替所はないか?」と聞くと
ポケットから5ポンドを出し「これで乗ったらいい」と渡してくれた。
え~っと入国早々軽いジャブを浴びた感じだ。
シリアのオッサンありがとう。

当然イスラム国でぶち当たるのが、アルコール探しだ。
その夜、ビールを探しに街を散策。あちこちの商店を覗いては
「ビール置いてる?」「ない」という行動を何度となく繰り返しながら
道を歩いていると「ビール、ビール」と連呼するオッサンが来た。
その人は英語がまったくわからないのだが、どうやらさっき出た商店にいて
僕らがビールを探していることがわかって声をかけてきたらしい。
そのオッサンは自分が持っているビニール袋を開けて見せてくれると
その中には、ワインやウィスキーのボトルがゴロンゴロンと入っていた。
ってことで、ビールを売ってる店に連れて行ってくれることになった。
歩きに歩き、ダマスカスのクリスチャン街の方まで歩きとうとう30分以上も
歩いて酒屋さんに到着。なんとかビールを調達。
オジサンに「お礼にビール1本どうぞ」といったが、固く断られた。
シリアのオッサンありがとう。
翌日観光がてら散策をしている最中に、おいしそうなパン屋さんを発見。
お客さんもチラホラ焼けるのを待っている。何しろ釜があってそこで
焼いているのである。美味そうではないか。
しかしながら、朝ごはんは食べたし、昼ごはんには早すぎるなぁと
悩んでいると、「どれが食べたいの?食べたらいい」って。
で、「いくら?」と聞くと「サービスだ」という。
どうやら僕らに話しかけてきたオバちゃんがおごってくれたらしい。
この国では見ず知らずの風来坊達にご馳走してくれたりする習慣があるのか?なんだか、僕は楽しくなってきた。
シリアのおばちゃんありがとう。娘、可愛い過ぎぃ~。
夕方、前から気になってた屋台の前に来た。
よく中華屋でチャーハン頼むと付いてくるスープのお椀みたいなのに
レモンの切れ端が乗っている屋台で遠めに見ると何を売っているのか
わからないので近づいてみたのである。
すると、そら豆を煮込んだものと酸っぱいスープみたいなのをセットで
売って、みんな屋台で立ち食いしている。
うまそうだなぁと思いつつ、躊躇してるとお客である若い兄さんが
自分のそら豆のお椀を付き出してくるので一切れずついただいた。
「うんうん、イケルイケル」という感じでグーサインを送ると
店から1セットづつそら豆とスープが出てきた。
支払おうとすると、兄さんの奢りなんでいらないと。
お~、なんと心優しい。
その兄さんは食べ終わるとさり気なく去って行った。
シリアの兄さんありがとう。
この他、商店街を歩いていると、店の商品でもないのに
クッキーをくれる商店の店主もいるし
カフェでチャイを飲んで、外に出てバスを待っていると
頼みもしないのに、おかわりのチャイを持ってきてくれ、
タダで飲ませてくれるし。

とにかく旅人に親切な人たちの国、シリアです。
この旅で行った国で、親切国民の3本の指に間違いなく入ります。

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