2010年12月11日土曜日

イスラエル 学ぶ

シリアからヨルダンのアンマンに到着したのは夜。
その翌日早朝には、宿に荷物だけ置いて、イスラエルへ。

宗教に興味がある人なら是非行かなければ、行きたくなるのが
エルサレムですね。
僕はほとんど興味ありませんし、観光地をレポートしても仕方ないので
かなり割愛。

もちろん嘆きの壁やら聖墳墓教会、ダビデの墓、最後の晩餐の部屋やら。

さらに毎週金曜に行われる、ヴィア・ドロローサ。
これはイエスが死刑の判決を受け、十字架を背負い処刑された場所までの
約1キロを今も行列が練り歩き、途中でイエスの身に起こったことを
読み上げたり歌を歌ったりする。

僕は全然違うものに興味をしるし、パレスチナ自治区に向かった。
ここにもイエスが生まれた祠があったりするのだが、ここではなく
壁が見たかった。

人を分け隔てている、ユダヤ人が作った馬鹿馬鹿しい壁を。

同じ国でありながら、とてつもない高い壁が走っている。
ベルリンの壁よりも高い。

戦時中、ドイツであれだけ打ちのめされた彼らは、戦後の
ドイツの壁を見て、何を学んだのだろうか?

エルサレムでは行きたいとこが、もう一箇所あった。
それはイブラヒムさんのピースハウスだ。
これはモロッコのメルズーカで出会った旅人に教えてもらった。
手書きで地図まで書いてもらったのだが、その時は笑った。
なぜなら、その地図にあるポイントは三箇所。
「ゴミ箱」「学校」「Mという字の壁の落書き」だけだからだ。
が、この地図ですぐにわかった。

周辺は一目で治安が悪そう。
「ゴミが散らかってる」「路上駐車が多い」「落書きが多い」という
治安が悪くなる三要素を兼ね備えているから。

ここに一泊した。ここは寄付金だけで成り立っている。
イブラヒムさんという爺さんは、世界平和のために
国を超え、宗教を超え、平和活動や支援を行っている人。
とても気さくで気のいい爺ちゃんて感じでした。

ここでイブラヒムの爺さんは、とにかくメシを食わせる。

メチャ大盛りのご飯をいただいた後、1時間も経たないうちに
「eat! eat!」と、食べることを催促する。そして笑う。
違う料理が出てきたりするので、何とか食べて腹8分を超え
満腹になる。

それでも、また「eat! eat!」と。
ここで僕は、食べれる幸せということを再認識させられたような気がする。
腹いっぱい食べて、さらに食べられる幸せ。
もう満腹で食べられない苦しさイコール幸せ。
なんだか身をもって体験させられているような気がした。
そんな狙いはイブラヒムさんにはないのだろうが。あるのかな?

旅ではいろんなことを学ばせられます。

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